評価総額数億円の土地を相続したけれど
ある日、Iさんのもとに行政書士から一通の手紙が届きました。中には、Iさんの実のお父さんが亡くなったこと、お父様には家庭はなくIさんが相続人として全財産を単独相続したこと、相続財産のほとんどは土地であること等が書かれていました。Iさんが1歳の時に両親が離婚したためその後消息も知らなかったそうですが、お父様には他に身寄りもなく、生前土地の契約書作成や借地人との権利調整を任されていたこの行政書士が職権で戸籍を取り寄せ、唯一の相続人であるIさんに連絡をしてきたのです。
当初Iさんは戸惑いつつも評価額を聞いて内心宝くじに当たったような気分だったといわれます。
ところがそれもつかの間、行政書士から紹介された税理士の試算した一億5千万円の相続税額をみて愕然とします。
相続財産には現金は少なく、不動産を物納するか売却して納税するしか方法はないようでしたが、住宅地の貸駐車場を除いてその不動産のほとんどが底地で土地の上には賃借人が家を建てて暮している為、物納は難しそうです。
不動産の相続では被相続人に配偶者があり、子供が何人かある場合には遺産分割の方法等で相続税を減額節税することは大いに期待できるのですが、このように単独で相続した場合には難しくなります。
弊社にて調査させていただいた結果、土地のほとんどが戦前から賃貸しているものであり、面積や境界も曖昧ではっきりしてなく借地人の間で争いが絶えないこと、私道、里道、水路等の位置も公図と一致せず不明部分の多いこと、実測面積が公簿面積に比べて減少しそうなこと等がわかってきました。
幸い私道部分が多くセットバックも必要な土地があり、これらは減額評価できるうえ、縄縮みによる実測面積の減少も期待できましたので土地家屋調査士に測量を依頼、納税額を1300万円減額することができました。
Iさんは更地の駐車場を売却して相続税にあてるつもりだったようですが、むしろ財産価値のある駐車場は残し、財産価値の低い底地の売却を提案し借地人との交渉にはいりました。
底地は7箇所27世帯に非常に安い地代で賃貸しており、管理も大変で相続税評価に比して財産価値はかなり低く相続などの機を逃さずに整理するべきです。
全ての世帯からお話を伺ったところ、9世帯の方が借地の購入を、5世帯の方が同時売却を希望され、残りの世帯も地代を近隣相場相当まで値上げさせていただくことで合意にいたりました。
Iさんは期限までに無事納税も済ませ今では年間450万円の地代収入を得ておられます。
当初Iさんは戸惑いつつも評価額を聞いて内心宝くじに当たったような気分だったといわれます。
ところがそれもつかの間、行政書士から紹介された税理士の試算した一億5千万円の相続税額をみて愕然とします。
相続財産には現金は少なく、不動産を物納するか売却して納税するしか方法はないようでしたが、住宅地の貸駐車場を除いてその不動産のほとんどが底地で土地の上には賃借人が家を建てて暮している為、物納は難しそうです。
不動産の相続では被相続人に配偶者があり、子供が何人かある場合には遺産分割の方法等で相続税を減額節税することは大いに期待できるのですが、このように単独で相続した場合には難しくなります。
弊社にて調査させていただいた結果、土地のほとんどが戦前から賃貸しているものであり、面積や境界も曖昧ではっきりしてなく借地人の間で争いが絶えないこと、私道、里道、水路等の位置も公図と一致せず不明部分の多いこと、実測面積が公簿面積に比べて減少しそうなこと等がわかってきました。
幸い私道部分が多くセットバックも必要な土地があり、これらは減額評価できるうえ、縄縮みによる実測面積の減少も期待できましたので土地家屋調査士に測量を依頼、納税額を1300万円減額することができました。
Iさんは更地の駐車場を売却して相続税にあてるつもりだったようですが、むしろ財産価値のある駐車場は残し、財産価値の低い底地の売却を提案し借地人との交渉にはいりました。
底地は7箇所27世帯に非常に安い地代で賃貸しており、管理も大変で相続税評価に比して財産価値はかなり低く相続などの機を逃さずに整理するべきです。
全ての世帯からお話を伺ったところ、9世帯の方が借地の購入を、5世帯の方が同時売却を希望され、残りの世帯も地代を近隣相場相当まで値上げさせていただくことで合意にいたりました。
Iさんは期限までに無事納税も済ませ今では年間450万円の地代収入を得ておられます。